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不動産とはなにか?

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  不動産とはなにか? これまで、いろいろな場所で、いろいろなお話をさせていただきました。 住宅金融のお話 リバースモーゲージのお話 住宅政策のお話 空き家対策のお話 官民連携まちづくりのお話 既存住宅流通市場のお話 廃校再生によるまちづくりのお話 などなど どのお話をするにあたっても、必ず最後に触れるようにしているのがこのテーマです。 不動産とは、民法上では「土地及びその定着物は、不動産とする。」(第86条) とされています。 その他、思いつく特徴としては、 同じものが存在しない コピーできない 限りなく類似の環境にあっても維持管理の状態によってまったく別のものに 公共性の強い財である 人間生活の基盤、経済活動の基盤 集まることにより住宅地となり環境を形成する 個の不動産が周辺に不利益をもたらすことも(外部不経済) 高額である・一生のうち何度も取引ができない こんなものがあげられるかと思います。 ここで着目したいのが上の2つです。 不動産は人間のよう 私はよく、こう表現していました。 不動産が「おぎゃー」とこの世の生まれた時、同じものは一つとしてありません。 人間がこの世に生まれた時のように。 そして、人間が生まれた環境によって異なる人格を持ち、成長していくように、 不動産も、その持ち主や使い手の手によって、異なる成長を遂げていく。 まるで、異なる命を持って生まれ、異なる成長を遂げていく人間のようなのです。 そのように異なる人格を持った不動産が集まり、異なる人格を持った人間が集まった都市や地域は、当然ながら極めて豊かな個別性を持ち、極めて複雑な課題を抱えます。 大切に過保護に育てられた不動産が集まるまち 荒々しく育てられた不動産が集まるまち その表情は大きくことなります。 それが魅力となることも、課題となることも。 業界的な用語を使えば、「不動産管理」となりますが、 私の好きな言葉を使えば、「不動産をどう育てていくか」 まちづくりを考えた場合には、そんな視点が大切だ、と強く感じています。 kuwalab小沢