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出口だけをみないまちづくり 腸内環境を良くする

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 前回の投稿からずいぶんと経ってしまいました。 この間、一般社団法人タガヤスにて開発した、空き家スゴロクのワークショップを各地で行い、たくさんの反響をいただいております。これも是非ご紹介したいのですが、現在、ワークショップの様子を動画として編集していますので、しばらくお待ちください。 出口だけをみてしまいがち これは本当によくあることなので、特に、地方自治体の政策担当の皆さまには是非読んでいただきたいのですが、書き始めると長くなりますので、まずはこちらをご覧いただければと思います。 理想のライフスタイルを求める二地域居住の可能性と課題   こちらは、ライフルホームズプレスに寄稿した記事になります。 広域的地域活性化基盤整備法の一部が改正されて、二地域居住推進体制が強化されました。 この法改正を受けて、地方自治体は二地域居住の推進に向けたアクションを起こしやすくなるわけですが、二地域居住により人を集めることを目的としてはいけない。それはあくまでも手段であって、目的は「二地域居住を推進することによりどんな地域づくりを行いたいか」にあります。ということを書いているものです。 これは、どんな施策にも当てはまることです。 私が最近かかわることの多い、空き家対策についても同様です。 空き家問題や空き家対策の話をすると、必ずと言っていいほど、利活用や流通の話になります。そのお話はわかりやすく目に見えやすいものですが、利活用や流通が可能となった空き家というものは、所有者の意志が伴い、利活用や流通が可能な環境が整ったものとなります。このような空き家は、たくさんある空き家のほんの一部であることをまずは認識しなければなりません。 腸内環境を良くするまちづくり 私は、最近、まちづくりを便秘や腸内環境に例えることが良くあり、自分でも気に入っています。 まちづくりの出口というものは、まさに無事に人体の出口までたどり着いたことを意味します。 しかし、私も稀ですが、便秘になることがあります。たまにではありますが本当につらいもので、どんなに力を入れても、水を飲んでも、繊維質をとってもなんともならないので、ついつい対処療法的に薬を飲んでしまいます。 するとどうでしょう。あっという間に出口までたどり着いてくれるのです。 しかし、その状態は一時的なものであり、また体調を崩すと便秘になって...

まちづくりの効果をどう測るか

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まちづくりの効果をどのように測るのか これは、私たちが長い間、問いかけられてきた課題です。 今現在でも、明確な答えは持ち合わせておりません。 まず、このことを考える際に、効果測定の対象となる「まちづくり」とはいかなるものか、それをパリッとさせる必要があるのですが、それがどれだけ難しいかは容易に想像がつくでしょう。 まちのゴミ拾いをしても、まちづくりと言えるでしょうし、面的な開発をしてもまちづくりなわけです。  そうなると、アクションの特性や、アクションが行われている場所の地域特性を踏まえて、個別個別に測定の仕方を考えていくことになるわけです。 それは仕方がないとしても、それぞれでまったく異なる方法により、異なるスキル技術により行われていたのでは、比較することもできません。 そこで、なんとか考え方くらいは整理しておく必要があるよね、ということで、これまでもいろいろ研究がされてきたわけで、現在もされているのです。 私は、不動産を切り口とした話の展開が得意なので、まちづくりも不動産の利活用を切り口としたまちづくりを例にあげて考えてみたいと思います。 例えば、こんなことを想定してみましょう。 ************* ある地域の空き家が魅力あるカフェになり、そこで提供されるパスタがとても美味しく、スタッフの若者がとても魅力的であり、遠方からも人が訪れるようになる。 それを起爆財として、周辺のお店もきれいにリノベーションされ、空き家も次々に利活用される。 ************ この効果として、一般的に考えられるのは、観光客の増加や消費額、関係人口の増加、そして、空き家のリノベーションで地域におちる投資額などがあります。 リノベーションがされればされるほど、地域にお金がおちていくわけです。 しかし、ここで冷静に考えてみます。 このように点のまちづくりが面として展開されている効果としては、地域の魅力向上がもっともわかりやすいでしょう。 では、その 地域の魅力向上とは何も持って測ればよいのか。 例えば、観光客を呼び込むのに、 「地域の魅力」の量、「建物の魅力」の量、「サービス」価値の量、「人の魅力」の量があるとします。 一人を呼び込むのに、それぞれがある一定量が必要であるとします。 これを一人を呼び込むための原単位と考えます。 点のまちづくりが面に広がり、集積していく...

タガヤスとアキヤジン

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 まちづくりの意識をはぐくむ 地道ながらも、地域に根付いた空き家対策まちづくりを行う仲間たちが集まってできた組織 それが「タガヤス」です。 任意団体から一般社団法人に体制を移行し、本格的に活動をはじめました。 そのHPがようやく完成しました。 タガヤスが行うまちづくりでは 地域の方々に少しでもまちづくりの意識を持っていただく そして、それを高めていただくことをテーマとしています。 しかし、それを座学で行おうとすると、ハードルが高い。 そして、意識を持っていただきたい方々へ届けることが難しい。 そこで、私たちは、地域の方々、そして親子で遊び楽しみながら、 いつの間にか、空き家対策まちづくりに触れ、学べるツールを開発しました。 それが、「空き家スゴロク」「空き家カルタ」です。 そして、空き家対策を行う行政の方々や空き 家対策を詳しく学びたい方々のために作成したものが「空き家対策一気通貫マニュアル」です。 心をこめてつくりあげました。 このツールは、地域のワークショップや催し物などで活用すると効果的です。 是非、問い合わせフォームからお問い合わせください。 タガヤスHP  https://tagayasu.or.jp/ 地域に根付いた空き家対策情報発信プラットフォーム 私たちタガヤスの本拠地は埼玉県にあります。 私たち以外にも地道ながらも空き家対策まちづくりを行っている事業者や団体、個人の方々はたくさんいらっしゃいます。 そのような活動は、地道ではありますが、地域を優しく照らし続けています。 今の時代だからこそ、そのような活動に取り組む方々が社会的に評価されるべきだと考えています。 このような考えのもと、タガヤスでは、株式会社地域デザインラボさいたま(埼玉県さいたま市)の協力を得て、埼玉県下で空き家対策に取り組む事業者や団体、個人の皆さまの情報発信プラットフォーム「アキヤジン」を開設しました。 毎年、少しずつではありますが、地域を優しく照らす取組みを取材し、情報を発信していきます。 この取組みにより、空き家対策まちづくりの輪が広がっていくことを期待しています。 是非ご覧いただければと思います。 アキヤジンHP  https://akiyazine.net/ 弊社、鍬型研究所は、リサーチ機能・研究機能 タガヤスはDOTANK機能 この両輪でこれからも地道ながらも活動...

会津というまち

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 会津若松は高校まで過ごした私の故郷です。 子供のころの思い出は、とにかく”雪”です。 朝になると、二階まで雪が積もっていて、サッシが凍って空かないので、 お湯を沸かしてサッシのレールを溶かすことから始まります。 屋根から地面に穴をあけるような勢いで氷柱が一晩で成長するので、金属性のスコップでそれを砕きにかかります。 小学校に通学するにも一階から外に出られないので、二階の窓からスキーを履いて地面までたどり着いたのを覚えています。 そんな会津の冬なのですが、なぜか半ズボンで過ごしていました。 「寒さには強いのでしょう」とよく言われるのですが、関東に住むようになって、とても寒がりになりました。不思議なものです。 高校は、地元の進学校に入学したのですが、毎年東大合格者を出しているような高校ではありますが、とにかくバンカラな男子校でした。あの当時は、それが普通といいますか、そういうものだと思っていたのですが、大人になっていろいろな方にその当時のお話をすると、びっくりされるので、こちらがびっくりでした。 會津藩校である日新館は、孔子の教えを礎にしておりますので、私の通った高校では、高校のすべての施設に「学而」という言葉がつきます。 講堂は学而(がくじ)会館、なんと敷地内にある池も学而(がくじ)池と呼んでいました。 そして、教えられたことはこれだけです。 ならぬことはならぬ まけてはなりません 今となっては時代遅れと言われるかもしれませんが、今の私もその時代遅れのまま大人になり、今を生きています。 さて、会津のまち、ですが、行かれた方はわかると思いますが、とても不思議な空間です。 まずは、道路です。とにかく運転手泣かせで、一方通行だらけ。さらには武者隠しと言われる道をそのまま道路にしているので、交差点の先に何があるのかが見えないのです。 一言で言えば、細くてカクカクうねっている道なのです。 言い方を変えれば、視界が開ける度に、新しい街並みとの出会いがあります。 そんな道と当たり前のように一体化しているいわゆる蔵造のまちなみが続く中で、ふっと大正建築が現れます。 それがなんといいますか、人工的には再現できない新しさを感じるのです。 そんな会津のまちも老朽化が進み、地場の伝統工芸も衰退し、まちの元気も落ちるところまで落ちていた時期がありました。 そんな中、地元有志に加え、外...

まちづくりの担い手 タガヤスとは

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 まちづくりの専門家 まちづくりのプロ まちづくりの担い手 どのような表現が適切なのか迷っているところですが、 日本の各地には、本業を持ちながらも、その本業を通して、また本業とは関係がなく、 地域課題に向きあい、地域のために活動している方々がたくさんいらっしゃいます。 まちづくりとは、それを本業としているコンサルタントや事業者だけでなく、そのような方々の活動に支えられている姿こそがあるべき姿であり、持続可能な姿であると思っています。 よって、見方を変えれば、そのような方々こそが、まちづくりの専門家であり、プロであり、担い手ではないか、と思うのです。 そのような方々は、ほとんどが手弁当で、忙しい仕事の合間や休日を使って活動されており、かかる費用も自己負担していることが多いのです。 私は、長い間、全国のそのような方々とお付き合いをしてきましたが、当たり前のように活動されている姿を見て、それが普通のように感じていました。 しかし、このような方々こそが、今の時代では正しく評価されるべきであると強く思うのです。 そんな思いから、鍬型研究所を設立する以前から、タガヤス協議会という任意の組織活動を行っていました。 これは、私が親しくさせていただいている各地のまちづくりの担い手に参加いただき、持ち回りの勉強会からスタートした集まりです。 そして、ようやく思いがカタチになり、今年6月に「一般社団法人タガヤス」の設立に至りました。 現在は、理事3名の名前で登記している状態ですが、タガヤス協議会のメンバーにも参画してもらい、まちづくりDOタンクの機能を担っていきたいと思っています。 タガヤスは、鍬型研究所の上位のレイヤーにあり、鍬型研究所もタガヤスの一員となります。 タガヤスでは、本業を持ちながらも、真摯に地域課題に向き合って活動されている方々の活動内容を広く発信し、社会的に正しく評価されることを第一の目的としています。 また、参画いただく皆様は、それぞれが本業をバックボーンとしたユニークな経験やノウハウ・スキルをお持ちですので、それらを全国の皆様にお使いいただくことを考えております。 本年度、ご提供できるサービスやまちづくりツールをじっくりと開発していきます。 また、本年度中には、ホームページも開設していきます。 オープニングイベントなども考えておりますので、その際は是非、遊び...